KUMOism

二面性とは何か

Slide 1Slide 2Slide 3Slide 4Slide 5Slide 6Slide 7Slide 8Slide 9Slide 10Slide 11Slide 12Slide 13Slide 14Slide 15Slide 16Slide 17Slide 18Slide 19Slide 20Slide 21Slide 22Slide 23Slide 24Slide 25Slide 26Slide 27Slide 28Slide 29Slide 30Slide 31Slide 32Slide 33Slide 34Slide 35Slide 36Slide 37Slide 38Slide 39Slide 40Slide 41Slide 42Slide 43Slide 44Slide 45Slide 46Slide 47Slide 48Slide 49

2016 年に発表したスライド資料(49 ページ)。 ・ PDF をダウンロード →

KUMOism について

「自分の考え方がいつも絶対正しい」と考える人を、
一人でも減らすこと。
それが、このプロジェクトの目的です。

解決したい、二つの問題

ひとつは、他者への暴力です。学校でのいじめ、職場でのハラスメント、家庭内での虐待、ネット上での誹謗中傷。そのすべての奥には、「自分は正しく、相手は間違っている」という前提があります。

もうひとつは、固定観念への執着です。常識や伝統が変革を抑え込むとき、それを支えているのもまた、「これまで通りが絶対に正しい」という思い込みです。

二面性という見方

二面性とは、ものごとに必ず両側があるという見方です。段階を追って、三つの観点で見ます。

ひとつめは 分類。あるテーマを A と B に分けます。ふたつめは 善悪。A にも B にも、それぞれメリットとデメリットがあります。みっつめは 関係。時間の流れのなかで、その上下や善悪はしばしば反転します。

過去に悪とされていたものが、今は善とされる。今、善とされているものが、未来には悪とされる。そのことを、絶対的な正しさを信じる人は受け入れられません。

雲と、蜘蛛の網

このプロジェクトのロゴは、雲のかたちをしながら、内側に幾何的な分割線をもっています。

は、形をもたず、絶えず変化し、白と黒のあいだの灰色にとどまる存在です。蜘蛛の網は、中心のないネットワークです。どの結節点も別の結節点に依存していて、ひとつだけが立っているということはありません。

塔のように、ひとつの頂点を目指す思考ではなく、網のように、どの点もどの点と関わりあっている思考。「何か一つだけ」ではなく「どちらも大事」。それが KUMOism のかたちです。

四つの限界

ものごとの対立は、四つの限界から生まれます。認識の限界(受け入れられない価値観がある)、配分の限界(全員の生活水準は同じにならない)、変化の限界(変えにくいルールがあり、適応する人と不満を言う人がいる)、運用の限界(道具や技術は必ず悪用される)。

ひとつの限界を変えたいなら、別の限界を使うしかありません。職場の認識を変えるには、配分(給与)や制度(管理職比率)の限界に手を入れる。技術を悪用させたくなければ、制度や認識を整える。KUMOism が描いているのは、この複数の限界が絡みあう網そのものです。

一枚の風刺画と、その反対の風刺画

私たちが描くのは、ある立場の人が深く共感するための絵です。賛成派の絵には、賛成派の論理と倫理がひとつの欠落もなく描かれます。反対派の絵にも、同じ完璧さで、反対派の世界が描かれます。

ひとつの記事はひとつの立場に徹します。そして、記事を読み終えた最後に、もう一方の風刺画が現れます。そのとき、共感していたあなたは、自分が見ていなかった世界に出会います。

歴史

KUMOism は 2014 年に始まりました。日中関係、選挙、集団的自衛権、原発再稼動、ベーシックインカム、著作権、多様性、出産育児、地域活性、責任の追及 ── 14 のテーマを 2014–2016 にかけて発表したのち、プロジェクトは長い沈黙に入りました。

2025 年、再び動き出しました。これからの記事と、過去のアーカイブが、同じ並びで読めるのは、時間の流れのなかでものごとの善悪が反転するというこのプロジェクトの主題と、矛盾しないからです。